グループ管理
グループの階層・所属・グループ責任者・委任と、Gear のグループ公開
組織のメンバーを「グループ」にまとめて階層で管理し、グループ単位で Gear を公開したり、グループの運用を「グループ責任者」に任せたりできます。
グループは「人の集まり」を表す入れ物です。部や課などの組織図、ワーキンググループ、職種など、何をグループにするかは組織の運用に合わせて自由に決められます。グループを 1 つも作らなければ、これまでどおりメンバー全員が 1 つの空間で利用する形のまま変わりません。
グループを使うとできること
| できること | 概要 |
|---|---|
| Gear のグループ公開 | 作成した Gear を、選んだグループとその配下のメンバーだけに届けます |
| グループ責任者への委任 | 指名したメンバーに、そのグループ配下の利用状況の確認や Gear の公開判断を任せます |
| 招待時の所属指定 | メンバーを招待する時点で所属グループを指定できます |
| 共通アカウント | 拠点で 1 つの ID を共用する運用を、拠点グループと結び付けて扱えます |
グループの考え方
階層(木)
- グループは親子関係で階層(木)を作ります。親を持たないグループが「いちばん上の階層」で、いちばん上のグループは複数作れます(組織図の木とワーキンググループの木を並べる、といった使い方ができます)
- 1 つのグループが持てる親は 1 つだけです
- 階層の深さは 12 階層までです
- 同じ親の下に同じ名前のグループは作れません。親が異なれば同じ名前を使えます(「営業本部 / 総務課」と「開発本部 / 総務課」など)。画面ではグループを「営業本部 / 第一営業部」のようにいちばん上からのフルパスで表示して区別します
所属と主所属
- 1 人のメンバーは複数のグループに所属できます(兼務)
- 所属が 1 つ以上あるメンバーには、必ず 1 つの「主所属」があります。主所属は、そのメンバーが無効化(退職など)されたときに、本人が作った Gear を引き継ぐ先になります
- 主所属を指定しない場合は、最初に付与したグループが主所属になります
配下
グループ宛の公開やグループ責任者の担当範囲は、そのグループだけでなく「配下」(子・孫のグループ)まで含みます。たとえば「営業本部」宛に公開した Gear は、「営業本部 / 第一営業部」に所属するメンバーにも届きます。
用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| グループ責任者 | 組織管理者が指名したメンバー。指名されたグループとその配下(担当範囲)に限って、利用状況の確認や Gear の運用を行います |
| 担当範囲 | グループ責任者に指名されたグループと、その配下すべて |
| 委任 | 担当範囲の中で、グループ責任者に追加で許可する操作(監査ログの閲覧、Gear の公開) |
| 公開先グループ | Gear を届ける先として設定したグループ |
| 帰属 | Gear の持ち主。個人・グループ・組織(テナント)のいずれか |
| 公開モード | 組織全体の設定。自由モード(既定)と統制モードがあります |
| 共通アカウント | 拠点などで 1 つの ID を複数人で共用するメンバー |
画面構成
管理画面のサイドバーから「組織管理」>「グループ管理」を選択すると、グループ管理画面(/admin/groups)が表示されます。この画面を開けるのは管理者とオーナーです。閲覧者は開けません。
画面には、すべてのグループが木ごとに並んで表示されます。
- 絞り込み: 「グループ名で絞り込み」にグループ名の一部を入力すると、一致するグループとその上位のグループだけが表示されます
- グループの一括作成: Excel ファイルからグループの階層をまとめて作成します
- グループ階層をエクスポート: 現在の階層を Excel ファイルとしてダウンロードします
- グループを追加: グループを 1 つ作成します
- メンバー管理: 画面右上のボタンからメンバー管理画面へ移動します
各グループの行には、グループ名と人数のバッジが表示されます。
| バッジ | 意味 |
|---|---|
| N 名 | そのグループに直接所属している有効なメンバーの人数 |
| 配下含め N 名 | そのグループと配下すべてを合わせた人数(子を持つグループにのみ表示)。兼務しているメンバーは所属するグループごとに数えた延べ人数です |
無効化されたメンバーは人数に含まれません。
行の右端には次の操作ボタンが並びます。
| ボタン | 操作 |
|---|---|
| 子を追加 | このグループの配下に子グループを作成します |
| メンバーを管理 | このグループに直接所属するメンバーを追加・解除します |
| グループ責任者を設定 | このグループのグループ責任者を指名・解除します |
| 委任設定 | グループ責任者に許可する操作を設定します |
| 名前を変更 | グループ名を変更します |
| 移動 | グループの親を変更します |
| 削除 | グループを削除します(子グループがあると押せません) |
グループの数が 200 を超えると、初期表示ではいちばん上の階層だけが展開されます。行の左端の矢印で展開・折りたたみができます。絞り込み中は常にすべて展開されます。
グループがまだ 1 つも無い組織では、「グループがまだ登録されていません。最初のグループを作ると、その下に子グループを追加できます。」と表示され、「最初のグループを作成」ボタンから作成を始められます。
グループを作成する
1 つずつ作成する
いちばん上の階層に作る場合
- 画面右上の「グループを追加」ボタンを押します
- 「名前」を入力します
- 「親グループ」で「親なし(いちばん上の階層に作成)」を選びます(既定で選ばれています)。既存のグループを選ぶと、その配下に作られます
- 「作成」を押します
既存のグループの配下に作る場合
- 親にしたいグループの行で「子を追加」ボタンを押します
- 「名前」を入力します(親は選んだ行で決まっているため、親の選択は表示されません)
- 「作成」を押します
作成が完了すると「「(名前)」を作成しました」と表示されます。
グループ名のルール
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 長さ | 1〜255 文字 |
| 使えない文字 | /(スラッシュ)と ;(セミコロン)。いずれも一括作成・一括招待のファイルで区切り文字として使うため。改行・タブなどの制御文字も使えません |
| 同じ親の下の重複 | 不可。「同じ親の下に「(名前)」があるため、同じ名前は使えません」と表示されます |
| 階層の深さ | 12 階層まで。超える位置に作ろうとすると「階層の上限(12)を超えます」と表示されます |
/ ; や制御文字を含む名前で作成・変更しようとした場合、画面には「入力内容を確認してください」とだけ表示され、どの文字が原因かは示されません。名前からこれらの文字を除いてください。制御文字は画面では見えないため、心当たりが無いのに保存できないときは、他からコピーした名前を手で入力し直すと解決します。
Excel ファイルで一括作成する
組織図など多数のグループをまとめて作る場合は、一括作成を使います。
ステップ 1: ファイルを準備する
- 「グループの一括作成」ボタンを押します
- ダイアログ左下の「テンプレートをダウンロード」を押して、テンプレート(
groups_template.xlsx)を取得します - 「グループ階層」シートに、いちばん上の階層から順に「階層1」〜「階層12」の列へグループ名を記入します
テンプレートの書き方
- 1 行が「いちばん上の階層から末端までの 1 つのパス」です。たとえば「本社 / 営業本部 / 第一営業部」を作るには、階層1 に「本社」、階層2 に「営業本部」、階層3 に「第一営業部」と 1 行に書きます
- 階層1 がいちばん上の階層(親を持たないグループ)になります
- 途中の階層は複数の行で共有されます。「本社 / 営業本部 / 第一営業部」と「本社 / 営業本部 / 第二営業部」の 2 行を書くと、「本社」と「営業本部」は 1 つずつ作られます
- すでにあるグループはそのまま使われ、足りないグループだけが作られます。同じ行を何度書いても増えません
- 空欄を挟まず、左から連続して記入してください。行の順番は問いません
- セルは文字列として入力してください(数値・日付・真偽値は受け付けません)
- テンプレートの「書き方」シートにも同じ説明があります。サンプル行は削除してから使ってください
ステップ 2: ファイルをアップロードする
ダイアログの領域をクリックしてファイルを選択します。
ファイルの制限事項
| 項目 | 上限 |
|---|---|
| ファイル形式 | .xlsx(Excel 形式)のみ |
| ファイルサイズ | 5 MB |
| データ行数 | 5,000 行 |
| 新しく作るグループ数 | 1 ファイルにつき 2,000 件 |
上限を超える場合は、ファイルを分割して複数回に分けて取り込んでください。取り込みは追加のみで、同じ内容を何度取り込んでも結果は変わらないため、分割しても同じ階層になります。
ステップ 3: 内容を確認する
アップロードすると「内容の確認」画面に、新しく作成されるグループと既存を再利用する件数が表示されます。
取り込めない行があると「取り込めない行(N 件)」として行番号と理由が表示されます。エラーが 1 件でもあると、ファイル全体が取り込まれず、グループは 1 件も作られません。 ファイルを修正して再度アップロードしてください。
行エラーの例
| メッセージ | 原因 |
|---|---|
| 階層に空白があります(左から連続して入力してください) | 階層の列に飛びがある |
| グループ名「(名前)」に「(文字)」は使えません | / または ; を含む |
| グループ名が長すぎます(255文字まで) | 255 文字を超えている |
| 同名の兄弟グループ「(名前)」が複数あるため親を特定できません | 既存の階層に同名のグループが並んでいて、どちらの配下か決められない |
| セルは文字列として入力してください(数値・日付・真偽値は受け付けません) | セルの型が文字列でない |
| グループ名に使用できない文字が含まれています | 改行・タブなどの制御文字が混ざっている。他のシートや Web からコピーしたセルで起きます。見えない文字なので、該当行の名前を入力し直してください |
内容に問題がなければ「グループを作成する」を押します。
ステップ 4: 結果を確認する
「一括作成完了」と作成件数・再利用件数が表示されます。
一括作成でできるのは追加だけです。ファイル上で名前を書き換えると別のグループが増え、行を削除してもグループは削除されません。名前の変更・移動・削除は画面から行ってください。
グループ階層をエクスポートする
「グループ階層をエクスポート」ボタンを押すと、現在のグループ階層を Excel ファイル(groups_YYYY-MM-DD.xlsx)としてダウンロードできます。
- 一括作成のテンプレートと同じ形式(「階層1」〜「階層12」、末端のグループごとに 1 行)です。このファイルに行を書き足して一括作成にアップロードすると、追加分だけが作られます
- 含まれるのはグループの階層だけです。メンバーやメールアドレスは含まれません
- 常に組織全体の階層が出力されます
- エクスポート後に画面でグループ名を変更・移動した場合、古いファイルをそのまま取り込むと変更前の名前でグループが再作成されます。必ず最新のエクスポートから作業してください
グループの名前を変更する
- 対象グループの行で「名前を変更」ボタンを押します
- 新しい名前を入力し「保存」を押します
名前だけが変わります。所属メンバー、公開先の設定、グループ責任者の指名はそのまま維持されます。
グループを移動する
グループの親を変更して、階層内の位置を変えられます。ドラッグ&ドロップではなく、ダイアログで移動先を選ぶ方式です。
- 対象グループの行で「移動」ボタンを押します
- 「移動先の親」から移動先を選びます。「親なし(いちばん上の階層へ移動)」を選ぶと、いちばん上の階層に移動します。候補はフルパスで表示され、別の木への移動もできます
- 移動先を選ぶと、「影響人数」(移動するグループとその配下の人数)と「有効な公開数」(配下に届いている Gear の公開数)が表示されます。内容を確認します
- 「移動する」を押します
移動できない場合
- 自分自身や自分の配下のグループは移動先に選べません
- 移動後の階層が 12 階層を超える場合は移動できません(「移動後の階層が上限(12)を超えます」)
- 移動先に同じ名前のグループがある場合は移動できません
グループを移動すると、配下として届く Gear の範囲が変わります。たとえば「営業本部」宛に公開されている Gear は、「営業本部」の配下から外れたグループのメンバーには届かなくなります。
グループを削除する
- 対象グループの行で「削除」ボタンを押します
- 確認ダイアログの内容を確認し「削除」を押します
削除すると次のことが起こります。
- このグループに所属していたメンバーの、このグループへの所属が外れます。所属していたメンバー自体は削除されません
- このグループが主所属だったメンバーは、残りの所属のうち最も古いものが主所属になります。残りの所属が無ければ主所属なしになります
- このグループ宛の Gear の公開はすべて取り下げられ、受け手には届かなくなります
- このグループが所有していた Gear は、組織(テナント)所有に移ります
- このグループのグループ責任者の指名は解除されます
- 未承諾の招待でこのグループが所属先に指定されていた場合、その指定から外れます
削除できない場合
- 子グループがある場合は削除ボタンが押せません。先に子グループを削除または移動してください
- 共通アカウントの拠点グループとして設定されている場合は「このグループを共通アカウントに設定しているメンバーがいるため削除できません」と表示されます。先にそのメンバーの共通アカウント指定を変更してください
所属メンバーがいても削除はできます。
メンバーの所属を管理する
所属は「グループ側から」と「メンバー側から」の 2 通りで変更できます。いずれも管理者・オーナーの操作です。
グループ側から所属を変更する
- 対象グループの行で「メンバーを管理」ボタンを押します
- 「「(グループ名)」のメンバー」ダイアログに、このグループに直接所属するメンバーが表示されます。配下のグループに所属するメンバーはここには表示されません
- 追加する場合は「追加するメンバーを選択」から 1 人以上を選び「追加」を押します。すでに所属しているメンバーは候補に出ません
- 解除する場合は、対象メンバーの行の「グループから外す」ボタンを押し、確認ダイアログで「外す」を押します
主所属のメンバーには「主所属」バッジが表示されます。主所属グループから外すと、残る所属のうち最も古いものが主所属になります。付け直しても元の主所属には戻りません。
このダイアログでは主所属の変更はできません。主所属を変える場合は、次の「メンバー側から所属を変更する」を使います。
メンバー側から所属を変更する
- メンバー管理画面(
/admin/users)で、対象メンバーの操作メニュー(三点アイコン)から「所属グループを編集」を選びます - 「所属グループの設定」ダイアログで、所属させるグループにチェックを入れます。「グループ名で絞り込み…」でフルパスを含めて検索できます。候補の一覧は 200 件までしか並ばず、それを超えると「他 N 件。絞り込んでください」と表示されます。グループが多い組織では絞り込んでから選んでください(チェック済みのグループは打ち切りの対象外で、常に先頭に表示されます)
- 「主所属」列のラジオボタンで主所属を 1 つ選びます。所属にチェックを入れていないグループは主所属に選べません
- 「保存」を押します
所属を 1 つも選んでいない場合だけ「主所属なし」になります。所属を 1 つ以上選んでいるあいだは必ずどれか 1 つが主所属になります。所属を外したグループが主所属だった場合は、残るチェックの先頭に自動で移ります。
主所属のルール
- 所属が 1 つ以上あれば、主所属はちょうど 1 つです
- 主所属を明示しなかった場合は、最初に付与したグループ(最も古い所属)が主所属になります
- 主所属は、メンバーを無効化したときに本人の Gear(公開範囲が「自分のみ」以外のもの)を引き継ぐ先です。主所属が無いメンバーの Gear は組織(テナント)所有に移ります
招待時に所属を指定する
メンバーを招待する時点で所属グループを指定できます。所属は招待を受けて参加した時点で付与されます。
1 名ずつ招待する場合: 「メンバーを招待」ダイアログの「所属グループ(任意)」で所属させるグループにチェックを入れます。先頭に選んだグループが主所属になります。
一括招待の場合: Excel テンプレートに「所属グループ(; 区切り)」列が付きます。
- セルを選ぶと、組織のグループをドロップダウンから選べます(選択肢はテンプレートを取得した時点の一覧です。後から作ったグループを指定する場合はテンプレートを取り直してください)
- 複数のグループは
;で区切って続けて入力します。先頭に書いたグループが主所属になります - 手で入力する場合は、いちばん上からのフルパスを
/区切りで書きます(例:本社/営業本部/第一営業部)。グループ名が組織内で一意なら、その名前だけでも指定できます。同じ名前のグループが複数あるときはフルパスで指定してください - 1 人あたり 20 件までです
- 空欄のままでも招待できます(所属なしで参加します)
グループが 1 つも無い組織のテンプレートには、この列は付きません。
指定した所属は、保留中の招待一覧と一括招待のプレビューに「所属グループ」列として表示されます(主所属には「(主)」が付きます)。
発行済みの招待の所属指定は後から変更できません。誤った場合は招待を無効化して再発行してください。すでに組織に参加しているメンバーへの招待では、所属は付与されません(既存の所属を招待の内容で上書きしないためです)。
メンバーを無効化・再有効化したとき
- 無効化されたメンバーは、グループの人数やメンバー一覧に表示されなくなります。所属の記録自体は残るため、再有効化すると元の所属で戻ります
- 無効化時に、そのメンバーが持っていたグループ責任者の指名はすべて解除されます。再有効化しても指名は戻りません。必要な場合はグループ管理で指名し直してください
グループ責任者
グループ責任者は、組織管理者(本部 IT)が指名するメンバーです。指名されたグループとその配下(担当範囲)に限って、利用状況の確認や Gear の運用を行います。組織全体の権限を持つ管理者ロールを増やさずに、部門ごとの運用を任せられます。
グループ責任者に指名されたメンバーは、チャット画面のサイドバーに表示される「担当範囲の管理」から専用の画面(/managed)を開きます。専用画面の使い方は「担当範囲の管理(グループ責任者向け)」をご覧ください。
グループ責任者ができること
| 操作 | 条件 |
|---|---|
| 担当範囲のグループ・所属メンバー・グループ責任者の確認 | 指名だけでできます |
| 担当範囲に絞ったダッシュボード(メンバー別の利用状況を含む) | 指名だけでできます |
| 担当範囲に絞った監査ログ・行動ログの閲覧 | 委任設定「監査の閲覧」が必要です。組織でログ機能が有効になっている必要があります |
| Gear 棚卸し、担当範囲のグループ宛の Gear の公開・取り下げ、帰属の付け替え、管掌グループ所有の Gear の編集・削除 | 委任設定「Gear の統制」が必要です |
グループ責任者ができないこと(いずれも組織管理者の操作です)
- グループの作成・名前の変更・移動・削除
- 所属の追加・解除・主所属の変更
- グループ責任者の指名・解除、委任設定の変更
- メンバーの招待・無効化
- 組織全体の使用量・組織設定など、組織全体に関わる設定の閲覧・変更
管理者・オーナーは常に組織全体を見られます。グループ責任者の指名は権限を狭めるものではなく、管理者がグループ責任者を兼ねることもできます。
グループ責任者を指名する
- 対象グループの行で「グループ責任者を設定」ボタンを押します
- 「グループ責任者を選択」から指名するメンバーを選びます。複数人を指名できます
- 「保存」を押します
指名できるメンバーの条件
- そのグループに直接所属している有効なメンバーであること。配下のグループに所属しているだけのメンバーは指名できません。先に「メンバーを管理」でそのグループに所属させてください
- 閲覧者(Viewer)ロールではないこと
- 共通アカウントではないこと
管理者・オーナーも指名できます。上位のグループの責任者に指名すると、担当範囲は配下すべてに及びます。
指名が解除される場合
次の操作を行うと、そのメンバーのグループ責任者の指名は自動的に解除されます。元の状態に戻しても指名は復帰しません。 必要な場合はグループ管理で指名し直してください。
- メンバーを無効化した
- メンバーのロールを閲覧者に変更した
- メンバーを共通アカウントに設定した
- グループを削除した
グループの所属を外しただけでは指名は解除されません。指名を解除するには「グループ責任者を設定」で対象メンバーを外して保存します。所属が外れたままの責任者には「未所属」バッジが表示されます。
委任設定
グループごとに、グループ責任者へ追加で許可する操作を設定します。
設定はグループ単位ですが、効く範囲は担当範囲の全体です。 1 人のグループ責任者が複数のグループを管掌している場合、そのうちどれか 1 つのグループで委任すれば、その操作は管掌するすべてのグループの配下で許可されます。たとえば営業本部と開発本部の両方の責任者に「監査の閲覧」を営業本部だけで委任しても、開発本部配下のログも閲覧できるようになります。グループごとに別々の範囲を持たせることはできません。
- 対象グループの行で「委任設定」ボタンを押します
- 許可する操作のスイッチをオンにします
- 「保存」を押します
委任できるのは次の 2 項目です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監査の閲覧 | 担当範囲に絞った監査ログ・行動ログをグループ責任者が閲覧できます |
| Gear の統制 | 担当範囲に届く Gear の公開・取り下げ、帰属の付け替え、管掌グループ所有の Gear の編集・削除を委任します |
既定はすべてオフです。
Gear をグループに公開する
グループを使うと、Gear を「選んだグループとその配下のメンバー」に届けられます。従来の「組織全員」「指定ユーザー」による共有もそのまま使えます。
公開モード(組織全体の設定)
組織設定(/admin/settings)の「Gear の公開モード」で、Gear の配り方の方針を組織全体で決めます。
| モード | 作成者が Gear 作成・編集画面で選べる公開範囲 | グループ宛の公開 |
|---|---|---|
| 自由モード(既定) | 自分のみ / 組織に預ける / 組織全員 / 指定ユーザー | 組織管理者と、「Gear の統制」を委任されたグループ責任者が Gear 棚卸しから設定 |
| 統制モード | 自分のみ / 組織に預ける の 2 択 | 同上 |
どちらのモードでも、グループ宛の公開先を決めるのは組織管理者または委任されたグループ責任者です。作成者本人は自分の Gear の公開先グループを選べません。統制モードは、これに加えて「組織全員」「指定ユーザー」による作成者自身の共有も止め、配り先の判断をすべて管理者側に寄せるモードです。
統制モードに切り替える際は、切り替え後も「組織全員」「指定ユーザー」で共有され続ける既存の Gear の件数が確認ダイアログに表示されます。既存の共有は自動では止まりません。必要に応じて Gear 棚卸しで見直してください。
「組織に預ける」
作成者が公開範囲で「組織に預ける」を選ぶと、その Gear は「配り先は決めないが、組織に出してよい」という状態になります。管理者が Gear 棚卸しで公開先グループを設定するまでは誰にも共有されません。
Gear 棚卸しの「未割り当て(公開先グループが空)」タブに、預けられたまま公開先が未設定の Gear が並びます。統制モードではこれが管理者の作業キューになります。
公開先グループを設定する
- 管理画面のサイドバーから「組織管理」>「Gear 棚卸し」を開きます
- 対象の Gear の行で「公開先を設定」ボタンを押します
- 「公開先グループの設定」ダイアログで「グループを追加」から公開先のグループを選びます。いちばん上の階層のグループを選ぶと、その木の全員に届きます。候補の一覧も 200 件で打ち切られるので、多い場合は検索欄で絞り込んでください
- 取り下げる場合は、公開先のチップの「×」を押します
- 「保存」を押します。追加と取り下げは保存時にまとめて反映されます
このダイアログが変えるのは配り先だけで、帰属(管理権)は動きません。帰属を移す場合は次の「帰属を変更する」を使います。
公開先を設定できるのは、組織管理者・オーナーと、「Gear の統制」を委任されたグループ責任者(担当範囲内のグループ宛のみ)です。設定権限が無い場合は「公開先は組織管理者または委任されたグループ責任者が設定します」と表示され、変更できません。
グループ責任者が担当範囲外にも公開されている Gear を開いた場合、範囲外の公開先は「担当範囲外の公開先が N 件あります(表示・変更はできません)」とだけ表示され、グループ名は表示されません。
帰属を変更する
Gear の帰属(管理権)を別のグループへ移します。公開先の設定とは別の操作で、公開先グループは変わりません。
- Gear 棚卸しで対象の Gear の行の「帰属を変更」ボタンを押します
- 「帰属の変更」ダイアログで、現在の帰属を確認します
- 「グループを選択」から移す先のグループを選びます。候補は「営業本部 / 第一営業部」のようにフルパスで表示されます。現在の所有グループは「すでにこの Gear の所有グループなので選べません」として選べません
- 実行します
移せる先はグループだけです。 この画面から個人やテナント(組織)へ戻すことはできません。実行前に注記が出ます。
帰属をグループへ移すと、以後その Gear を編集・削除できるのは組織管理者・オーナーと、そのグループの「Gear の統制」を委任されたグループ責任者になります。作成者本人は編集できなくなります。
Gear の帰属と編集権
Gear には「帰属」(持ち主)があり、誰が編集・削除できるかは帰属で決まります。
| 帰属 | 編集・削除できる人 |
|---|---|
| 個人 | 持ち主本人。公開範囲が「自分のみ」以外なら組織管理者・オーナーも可 |
| グループ | 組織管理者・オーナーと、所有グループが担当範囲に入っていて「Gear の統制」を委任されたグループ責任者(所有グループの責任者だけでなく、その上位グループの責任者も含みます)。作成者本人は編集できません |
| 組織(テナント) | 組織管理者・オーナーのみ |
帰属が変わるタイミング
- 棚卸しの行で「帰属を変更」を実行したとき(個人・グループ → 選んだグループ)
- 持ち主が無効化されたとき(主所属グループ所有へ。主所属が無ければ組織所有へ)
- 所有グループが削除されたとき(組織所有へ)
グループまたは組織が所有する Gear は、公開範囲を「自分のみ」に戻せません。個人所有の Gear も、グループへの公開が残っているあいだは「自分のみ」に戻せません(先に公開先をすべて取り下げてください)。
いったんグループやテナント(組織)の所有になった Gear を、画面の操作で個人の持ち物へ戻すことはできません。 「帰属を変更」で移せる先はグループだけです。個人へ戻す必要がある場合は、作成者に Gear を作り直してもらうか、サポートにお問い合わせください。
Gear が届く範囲
- 公開先グループに直接所属するメンバーと、その配下のグループに所属するメンバー全員に届きます
- 複数のグループを経由して届いても、受け手のギャラリーには 1 つとして表示されます
- 共通アカウントには、拠点グループ(とその上位グループ)宛に公開された Gear が届きます
- 届いた Gear は利用のみできます。受け手が内容を編集したり、別のグループへ配ったりすることはできません
共通アカウント(拠点で 1 つの ID を共用する)
拠点や店舗などで 1 つのアカウントを複数人で共用する運用のために、メンバーを「共通アカウント」として扱えます。
- 通常どおりメンバーを招待して参加させます
- メンバー管理画面で、対象メンバーの操作メニューから「共通アカウントを設定」を選びます
- 「共通アカウントにする」をオンにし、「拠点グループ」を選びます
- 「保存」を押します
共通アカウントの制約
- 管理者・オーナーのロールは付与できません
- グループ責任者に指名できません。共通アカウントに設定した時点で、既存の指名はすべて解除されます(解除して個人アカウントに戻しても復帰しません)
- 自分で作成した Gear の公開範囲は「自分のみ」「組織に預ける」だけを選べます
- 拠点グループに設定されているグループは削除できません
監査ログ
グループに関する操作は監査ログに記録されます。監査ログ画面のイベント種別には次の名前で表示されます。
| イベント種別 | 記録される操作 |
|---|---|
org.group.create |
グループの作成(一括作成を含む) |
org.group.update |
グループ名の変更 |
org.group.move |
グループの移動 |
org.group.delete |
グループの削除 |
org.group.assignment_update |
所属の追加・解除・変更(招待の承諾による付与を含む) |
org.group.manager_update |
グループ責任者の指名・解除(無効化などによる自動解除を含む) |
org.group.delegation_update |
委任設定の変更 |
org.group.tree.export |
グループ階層のエクスポート |
org.shared_account.update |
共通アカウントの設定・解除 |
gear.group_share.update |
Gear の公開先グループの変更 |
gear.ownership.transfer |
Gear の帰属の変更 |
監査ログにはグループ名やメンバー名などの文字列は記録されず、ID と件数だけが記録されます。
よくある質問
グループを作ると、既存のメンバーや Gear に影響はありますか?
ありません。グループを作っただけでは、メンバーの利用範囲も Gear の共有状態も変わりません。影響が出るのは、Gear をグループ宛に公開したとき、グループ責任者を指名したとき、公開モードを統制モードに変えたときです。
部署の異動はどう反映しますか?
メンバー管理画面の「所属グループを編集」で所属を付け替えます。所属グループ全体を別の親の下に移す場合は、グループ管理の「移動」を使います。既存メンバーの所属を Excel ファイルでまとめて付け替える機能はありません。
グループ責任者を指名しようとしたら候補に出てきません
候補に出るのは、そのグループに直接所属している、閲覧者ロール以外の、共通アカウントでない有効なメンバーです。配下のグループに所属しているだけでは候補に出ません。先に「メンバーを管理」からそのグループに所属させてください。
グループ責任者に指名したのに、監査ログや Gear の公開ができないと言われました
「委任設定」で「監査の閲覧」「Gear の統制」をオンにしてください。指名だけで許可されるのは、担当範囲の閲覧とダッシュボードの確認です。監査ログにはさらに、組織でログ機能が有効になっている必要があります。
グループ責任者に、メンバーの招待や無効化、所属の変更も任せられますか?
現在は任せられません。委任設定にあるのは「監査の閲覧」「Gear の統制」の 2 項目だけで、メンバーの招待・無効化・所属の変更は組織管理者の操作です。
作成者が自分の Gear をグループに公開できないのはなぜですか?
グループ宛の公開先を決めるのは、公開モードにかかわらず組織管理者または「Gear の統制」を委任されたグループ責任者です。作成者は公開範囲で「組織に預ける」を選び、管理者に公開先の設定を依頼してください。
同じ名前のグループを 2 つ作れますか?
親が異なれば作れます。同じ親の下には作れません。画面や一括招待の指定では「営業本部/総務課」のようにフルパスで区別します。
グループ責任者が組織全体の使用量を見られないのはなぜですか?
使用量(プラン・利用上限)は組織単位で設定されるため、グループ責任者の画面には置いていません。担当範囲に絞ったダッシュボードと、組織全体の使用量を並べると、差分から担当範囲外の数値が推測できてしまうためです。
制限の一覧
| 項目 | 上限・制約 |
|---|---|
| 階層の深さ | 12 階層 |
| グループ名 | 1〜255 文字。/ ; と制御文字は使用不可。同じ親の下で重複不可 |
| 1 人のメンバーの所属数 | 招待時の指定は 20 件まで。所属グループの設定画面からの指定は 200 件まで |
| 一括作成のファイル | .xlsx、5 MB、5,000 行、新規作成 2,000 件まで(1 ファイルあたり) |
| 一括作成でできること | 追加のみ。名前の変更・移動・削除は画面から |
| グループ責任者の指名 | そのグループに直接所属する、閲覧者以外の、共通アカウントでない有効なメンバー |
| 委任設定 | 「監査の閲覧」「Gear の統制」の 2 項目 |
| 担当範囲のログ | 担当範囲のメンバーが 20,000 名を超えると 0 件で表示される |
| 共通アカウント | 管理者ロール不可、グループ責任者不可、公開範囲は「自分のみ」「組織に預ける」のみ |
| グループの削除 | 子グループがある場合と、共通アカウントの拠点グループになっている場合は不可 |
この記事は v1.6.0 の画面で確認しています(2026-09-29)。